年寄りのたわごと
                  あんたにいわれたくない(3)
                                                   ななえせいじ

 さて、菅内閣がスタートして一か月になったね。まずその成果をどう見たかだよ。強気?傲慢? 失言しないようメモを見ながら、慎重に、無難にを心掛けていたようではあったが、逆らう者には容赦なく冷淡に対峙するといったような姿勢が感じられたね。
 早くも菅内閣の問題点が出てきたね。日本学術会議のこと。これからの取り組み方にむつかしい判断が求められる。国家の体制に関わることだから偏ってもいけないし、反対の人の意見に聞く耳持たないとしたら日本は暗夜行路の危険な水域に乗り込むことになるかもしれない。民主主義よさらば、なんてね。

 今は間違いなく高齢化社会だよね。ところがコロナで働き盛りの世帯が困窮しているよね。この先恐怖社会がやってくるかもね。脅かさないでよ。
 でも年寄りも若者も一票で抵抗できる機会があることを忘れてはいけない。大河の一滴かもしれませんが、政権の独走を牽制するにはこの手でしかない。たかが一票とあきらめないこと。特に年寄りは世のお荷物と思われているからって遠慮しちゃいけない。年寄りの冷や水でいいからきちんと主張することだね。コロナ後は特にどう政治が動くかきちんと見届ける責任があると思うよ。
 新聞はじめメディアには頑張ってほしいよね。菅さんが「あなたにこたえる必要はない」とコメントを拒否したそうだが、どう思う?
 難しいことはオレにもわからないが、安倍内閣を引き継いでいるからには記者ならいろいろ質問したいのは当然だよね。国民側にしてみればモリカケやサクラの話、知る権利あるよね。税金が絡んでいる以上。これを侮ると倍返しどころか数百倍になって返されるかもしれない。選挙ってそういうものだよ。一寸の虫にも五分の魂の気概が年寄りたちにも必要だってこと。
 現代人は戦後豊かになってよりいろいろな場面で無視されたらその屈辱感に耐えられないように改造されてきた。面子を潰されたと思えば特に。
 マスコミは報道する義務を負い、国民は知る権利がある、記者はその代弁者。認識の違いがあれば食い下がって当然。特にあの一件、大勢の記者を前にして女性記者は果敢に挑んだように見えたよね。その時、ご同業の記者たちはどう思ったかだね。もし「自分には関わりございません」と冷ややかだったとしたら、業界の衰弱を意味する。それとも体質? 
 新聞の部数は激減しているそうだがコロナのせいにしないでほしい。 
 

                        
                 2020年10月17日
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