歳在壬辰 皐月抄  服 部 清 人

伊吹にて七句
梅花藻のただ流れゆく流れゆく

夏宿場石碑の文字の読めぬまま

萬緑を抜けて萬緑バスは行く

隣人の息遣ひする白日傘

咲く花も流れる川も初夏謳歌

梅花藻も迫れる山も夏の景

たまたまに人と生まれて燕追ひ

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