老いぼれ探偵の街角ウオッチ 
     
        降り注ぐ情報は、降りかかる火の粉にもなる
                                                    ななえせいじ
 
 令和の時代を迎えて何に期待し何を憂えるか。正直いいまして期待よりも不安の方が多いのであります。
 まず新年に祈ったことは「米イが戦争にならないように」でありました。
国内の問題に目を向けてみましょう。まず昨年のような災害が起きないようにとお祈りしました。山崩れ地滑り水害は経済優先の国土乱開発にあることは明らかであります。台風がきっかけとなったとしても主たる原因ではありません。発展と開発は車の両輪であると理解しても、これには災害のリスクが伴うということを常に念頭に置かなければなりませんでしょう。これは緊急な課題なのです。グレタさんの言葉を借りるまでもなく国のリーダーはとっくに気づいていなければならないことなのです。地球温暖化がもたらす災害は戦争よりもはるかに怖い。
 大手自動車メーカーが静岡県でしたか至れりつくせりのコンパクトシティーを作るのだと社長自らがアピールしているCMをみました。どうも違和感が残ります。素晴らしい発想のように見えますが、人口が急減する時代であります。新都市をつくるということはそれに匹敵するだけの家屋がポツンポツンと消滅していくことを意味します。これが自然消滅とするなら、災害による災害消滅もある。大会社の社員はこの新都市に移ることは可能でしょうし、会社も資金援助してくれるでしょう。いい会社だとのイメージを世間に植え付けるでしょう。が、取り残されていく旧地域の人たちをどうするのでしょうか。空き家だらけでゴースト化していくその人たちのことも考えてほしいのです。格差是正が叫ばれる時代に大企業有利な立場で格差を助長する企業戦略は社会の嫌悪感という見えざる手でこのせっかくの意気込みを削いでしまわないか(いらぬお節介でした)。未来都市をつくろうとする力強いメッセージは、確かにアピール感は強い。でもへそ曲がりの少数者は、例えば解体家屋の資金援助など自治体以上のケアについても考えを巡らせてほしいと思うのです。(勝手な意見であります)
 高度成長期時代の日本経済はビルドアンドビルドで膨張?してきました。低成長時代の今でも依然公共事業などビルドにばかり主眼が置かれているようであります。このためかスクラップに着手せず放置したまま新規にばかり奔るので倒壊寸前の危険な建物や不動産が日本中にあふれているのであります。これからは、スクラップアンドスクラップ、アンドビルドの順番で日本の都市を再生していってほしいのであります。スクラップ事業は新規事業に引けを取らないいい事業となる環境を整えてほしいのであります。
 たかがCM、されどCMでありますが、いいことずくめのCMに踊らされないのも令和の時代を生きる上では有力な判断材料になるのであります。
                       
                  2020年1月12日
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